ドーソン(William Levi Dawson 1899-1990) Negro Fork Symphony2点セット●ストコフスキー/アメリカ響63年録音CD1枚 MCA CLASSICS MCAD2 9826A89年発売 米盤(写真2-5)●ネーメ・ヤルヴィ/デトロイト響+スティル・交響曲2番「Song of New Race」(1837)エリントン・ハーレム(1950)92.10.3 93.1.30&4.25 デトロイトでのセッション録音CD1枚 シャンドス CHAN9226 93年発売 英盤(写真6-9)ドーソンはアラバマ出身、20世紀前半に活躍した、アフリカ系のクラシック音楽作曲家の端緒のひとり。フローレンス・プライス(1887-1953)より一回り下、ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978)の4つ下です。アラバマのタスキギー音楽院やシカゴで学び、トロンボーン奏者としても、シカゴシヴィック管などで活動していました。標題には、公民権もなかった当時、ドーソンの世代が抱いていた、アフリカ系アメリカ人の誇りが込められているようです。新世界交響曲をふまえ、ドーソンの幼少期に強い印象を与えたスピリチュアルを素材にした急緩急の3楽章。‘Bond of Africa’ ’Hope in the Night’ ’ O, le me shine, shine like a Morning Star!’の標題を伴います。34年にストコフスキーが初演、52年に改訂。2020年頃からは演奏機会が増え、21年録音のネゼ=セガンのDG盤、22年録音のフィッシュのシアトル響盤、おなじく22年録音のH=グレイによるSNO響盤など、新録音も多い人気曲です。初演者のストコフスキー盤は、63年にアメリカ・デッカからLP発売された音源、CDではDGからも発売。なお、表紙のクレジットにノヴァエスの名がありますが、初出のデッカ盤LPやDG盤CDになし。ヤルヴィ盤は米交響楽シリーズの一枚。カップリングはエリントンと、先輩のスティルによる、Afro American交響曲(1930)に次ぐ第2交響曲。4楽章形式、緩緩急緩の凝った構成です。ケース、解説に細かい汚れ、キズあり。当方の機器では再生に問題なし。素人保管。